年下男子にご注意を。
「さっきの一之瀬とのやりとりはなぁんですか~?」
「み、見てたの!?」
「うんっ、ばっちりね」
香織の席は、あたしと一之瀬くんの席の斜め後ろ…
覗き見するには絶好の席というわけだ。
「別に、話してただけ…」
「にしては、あっま~い雰囲気じゃなかったですか!?」
そして、香織は机に手を突き、距離が10㎝というところまで迫ってきた。
「それ、絶対気のせいだから」
それを、香織の顎を上に押し上げ軽くかわした。
「またまた~。一之瀬くんの気持ち知ってるクセに!」
「…は?一之瀬くんの気持ちって?」