年下男子にご注意を。
「…それ、本気で言ってます?」
「本気だけど?ていうか何で敬語…」
その言葉に香織はあきれたように、はぁーと深いため息をつき、椅子に座った。
「そういえばそうでしたね…」
「だから、何が?」
言いたいことがあるならはっきり言ってほしいんだけど…
「この、鈍感」
「……はい?」
無表情でそうわたしにそう言った後、香織はブツブツ言いながらまたお弁当を食べ始めた。
「一之瀬くんかわいそう…あんなに分かりやすいのに…」
「もう!だから、何なの!」
わたしは鈍感じゃない!
…とは断言はできないけど。
そんなに鈍くないと思うし。