年下男子にご注意を。
「おい日向、お前何してんだ?そんなとこに突っ立って」
「…あ、一之瀬くん!…ご、ごめん。教室入れないよね」
呆然と立っていたわたしの後ろから声をかけてきたこの男の子は、一之瀬瑛斗くん。
同じクラスで、席が隣同士。
これまた一之瀬くんは顔立ちがすごく整っていて、なかなかの長身。はじめてみた時はモデルかと思うほど。
ほんと、わたしの周りには美形が多すぎて困る。
「そういえば一之瀬くん、今週はどの部活の試合でるの?」
「あぁ、今週はどの部も重要な試合はないからどこからも呼ばれてないな」
「そうなんだ…」
そう、彼は容姿端麗の上スポーツ万能なわけだからいろんな部活の助っ人として呼ばれることはしょっちゅう。
そんでいろんな試合に出るうちにファンクラブができちゃっているとか…
まぁ、何もしなくてもこんなカッコいいんだからファンの一人や二人いて当然か。
そして、わたしたちが席に着いたと同時に先生が入ってきて、授業が始まった。