年下男子にご注意を。
そして、わたしの手を引いて立たせると、
今度は至近距離で話しかける。
「今は、好きになってもらえなくても…絶対に僕のことを好きにさせてみせますから!」
にこっと悪戯な笑みを浮かべる上城くんに、
わたしは少しだけ安心した。
上城くんのことは、わたしも好き。
もちろん、それは友達的な意味でだけど…
「上城くん…これからも、今まで通り仲良くしてもらえる?」
図々しい願いだって分かってるけど…
それでも、上城くんはわたしにとって大切な人だから。
そう言って右手を出したわたしを見て、上城くんは真顔でこう言った。
「今まで通りには、できません…」