先輩、あなたが好きなんです。
転校初日。

初日ながらに1人で帰る。
それがどれだけ心細いことか…。私は

泣いていた。


休み時間、皆の輪を抜け出して
声を上げて、泣いた。
私には、泣くしか、なかった。

トイレの個室で、小さな悲鳴がこだます。
よけい、不安をそそりだす。




これからが怖くて、怖くて、たまら


なかった。

転校…だけあって、皆、私がいじめられっこに思ってるに違いない。

私は、そんなんじゃなかった。

いじめられっこって、逆にいじめられると思うと、泣くしか、不安を表せなかった。
< 3 / 7 >

この作品をシェア

pagetop