チョコレート記念日【2023ver.】
「紅葉くん、お家どこ?もうすぐ暗くなるし、お迎えの人いないならお姉ちゃん送っていこうか?」
私が心配してそう言うと。
「大丈夫!もうすぐお兄ちゃんがお迎えにくるから…ほら、来た!お兄ちゃ〜ん」
そう言い放って、紅葉くんは私の後方に向かって手を振る。
…お兄ちゃん?
紅葉くんにつられ、私もくるりと後ろを振り返る。
すると、そこにいたのは……。
「…か、楓先輩?」
なんと、あの三枝楓先輩だったのだ。