背中のアザと束縛の愛情
玄関に入るまで、純也は璃音の腰にまわした腕をはずすことはなかった。


振り向いた美乃里も、ちょっぴり驚いた様子で、前をむく…


玄関に入ると


「璃音~男子とあまり親しく話さないようになっ!」


「えっ?どうして~?」


「そんなの言わないとわからないかぁ~?俺嫉妬深いからなぁ~」


「別に…今まで通りじゃダメなの?」


「ダメ~フッ…」


純也の言葉の最後に、フッ…ともらしたのは、ため息にも取れ、また笑い声にも聞こえた。


璃音は、半分冗談だろうと思い、気持ちの入ってない声で


「わかったよ…」


と、つぶやくように言う。


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