背中のアザと束縛の愛情
強引と優しさ
教室に行くまで、純也は璃音の傍を離れることはなかった。


周りの友人達は、昨日まで見ることがなかった、純也と璃音の接近に、びっくりした表情をしている。


璃音の教室前まで来ると


「わかったね~俺の可愛い璃音…」


顔に笑みを浮かべた表情が、璃音の心を動揺させた。


優しい微笑…?


それとも…


何かが違う?


気持ちが落ち着かないまま席に座ると、美乃里が傍に来て


「ちょっと~璃音~純也君とラブラブじゃない!私びっくりしちゃった~」


と言ってきた。


びっくりしたのは、自分も一緒で…


「ね~美乃里、純也のことどう思う?」


と聞いてみた。


「は~?自分の彼氏じゃん~私に聞いてどうすんの~フフッ…璃音変なの~」
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