背中のアザと束縛の愛情
「ごめんね…委員会のことで…」


「いくぞ…」


指と指をからまして、純也は手をつなぐ…


力いっぱい握られて、グリグリと動かすから~痛くて璃音がはなそうとすると、持っと力強く握られる…


「痛い!痛いよ…純也はなして…」


勢いよく入った厚い扉の教室…


中から純也は鍵をかけた。


一瞬の出来事だった…


本当に一瞬の隙を見て、純也は璃音にキスをした。


びっくりして離れようとすると、抱きしめられて…でも…


強引なイメージの純也からは、想像もできないような、優しいキス…


拒んでいたはずの力が抜けて、瞳を閉じた。


長いキスの間に、純也への愛情が高まっていくような気持ちになるのは何故?


強引すぎて…迷ってしまうけど…純也のこの優しいキスが好き…
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