背中のアザと束縛の愛情
ん?


ん…ん…?


欲しいって聞かれても…良くわからなくて。


ただ何となくその場を通り過ぎてしまう。


この行動が、純也の気持ちに、嫉妬と怒りの感情を更に強くするなんて、璃音は思ってもみなかった。


「金曜日、二人で誕生日~!純也のお父さん方いないの?」


「金曜日は、親とねぇちゃんは、親戚の家行くって~」


ん?


てことは…


二人きりで純也の家…


いいのかな?


ちょっぴり不安…


その日の午後は、先生の都合で自習になった。


美乃里の席に行って、しばらくぶりに、学校内で話しをする気分~


ほとんど彼氏といる二人は、最近学校内で会話する時間があまりなかった。


「美乃里~良輔君とどんな感じ?」


「聞いて~!璃音~私初体験しちゃった~おまけに、良輔も初体験だったって~」


「うっそぉ~!」
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