背中のアザと束縛の愛情
「璃音が悪いんだよ~嫉妬させるなよ~俺璃音が好きでたまらないんだ~頼むから、俺の言うこと聞いてくれよ…」


震えていた…


怖かった…


逃げ出したくなるくらいに…


「璃音~ごめん…もうしないから~だから璃音も約束して…俺だけを見てるって…」


言葉が出なかった。


怖くて…純也の束縛に、身動きができなくなって…


涙も出なかった。


純也がキスをする…


また気持ちが入ってないと怒られる…


頭の中が真っ白になって、ただ優しくキスをする純也を受け入れることしかできない今の自分…


愛されすぎて


束縛されて…


愛しているかもわからなくなっている自分に、ただ暗示をかける。


私が純也の気に入る彼女になったら、純也は優しくしてくれる…


そう心で何度もつぶやきながら…
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