闇と光 弌【完】

「で、行く宛もなく理由もわからずでここに来たってわけか」

俺の話しを聞き終わり、椎はそう言った。

「まあ、な…」

「その、小野田んとこの息子なんて名前だっけ?」

「大翔」

ってか、もう忘れたのかよ。

「そうそう、大翔。俺、どっかで聞いた事あるんだよな…。小野田大翔」

椎は、ふとそう言った。

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