闇と光 弌【完】
「愛莉は、いい子だね」
そう言って、私の頭を撫でてきた。
「あっ、あと俺の事は大翔って呼んでね」
「…うん」
呼ぶつもりなんてない…。
呼びたくもない…こんな奴の名前なんて。
「じゃ、試しに一回呼んでみて」
「えっ?」
「いや、なの?」
声を低くし言った。
「ひろ、と…」
「フフッ(笑)。よく出来ました。じゃ、俺は用事があるから。
また後でね愛莉」
そう言って病室を出て行った。
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