闇と光 弌【完】
「本心じゃねぇって、わかったから」
流星は、私をしっかり捉え言った。
「本心…だよ」
私も流星から目を逸らさずに言った。
逸らしたらバレるから…。
って、もうバレてるか。
「うそ、つくなよ」
逸らしたくなった。
なにもかも見透すようなその目を…。
「うそ、なんかじゃない」
うそ…。
ホントは、あんな事思ってないよ。
流星と、もっといたいよ。
ホントは、ホントは…
『助けて』
そう、叫びたいよ。