闇と光 弌【完】
「チッ…ホントにそれでいいの?」
「あぁ」
「どうなっても知らないよ?」
「上等じゃねぇか。殺ってみろよ」
「そう。後悔しても遅いよ」
「お前もな」
最後にそう言うと、大翔は私達に背を向け消えた。
「…愛莉、帰るぞ」
流星は優しく微笑んで手を差し出してきた。
ん?これは手を繋ぐって事?
私は、オズオズとその手を取った。
すると、ギュッと握り締め歩き始めた。
------私は、この時の温もりを忘れない。
暖かくて…優しいこの温もりを…。