闇と光 弌【完】
「なんで謝る?」
「酷い事言って、みんなを傷付けたから…」
傷付けたのは俺の方だ。
「愛莉は、悪くねぇ」
「でも、傷付けたのは事実だよ…」
俺は…
「傷付いたっつーより…悲しかったっつった方が合ってるかも」
「悲しい?」
「あぁ。椎には教えて俺にはなにも言わない。
しかも、お前気持ち伝える相手間違ってんぞ。
普通は、本人に言うだろ」
「もしかして…ホントに全部聞いたの?」
「もち」
愛莉は、その瞬間ボッと一気に赤くなった。