闇と光 弌【完】
「初対面の奴になんで頼らなきゃいけないわけ?」
そう言った。
やっぱ覚えてねぇのか…
俺は忘れた事なんてねぇのに。
「じゃ、お前はこのままで良いのか?
このままずっと一人で抱えていくのか?
辛いんじゃ…ねぇのか…?」
俺がそう言うと、
「辛いよ!辛いけど…「だったら頼れよ!助けてって叫べよ!なんで叫ばねぇ?どうして頼らねぇ?」
愛莉はこの言葉に涙を流した。
そして、
「たす、けて」
小さかったけど確かにそう言った。
「当たり前だ」
絶対、助けてやる。
安心しろ。