闇と光 弌【完】
「ねぇ、今どこに向かってるの?」
「倉庫」
俺が、そう言うと愛莉の足が止まった。
「鬼龍の?」
「他にどこがあんだよ」
やっぱいやか…?
「喧嘩売りに行くようなもんでしょ」
「大丈夫だ。お前の正体知ってるの幹部以上しか知らねぇから。それに、バレてたとしても誰もお前に喧嘩なんか売らねぇし、逆に喜ぶんじゃね」
「はぁ!?なんでよ!
私は暴走族の敵みたいなもんだよ?」
「でも、卑怯な族しか倒さねぇだろ?」