☆SHINING GIRL★
ドリンクをもらい,時刻は5時半。
会場入りが始まった。
亮太はすごい勢いで前へ向かっていく。
(まん前とかかんべんしてくれよ~!?)
案の定ステージのまん前を確保していた。
ライブ開始まで残り10分くらいして,いっせいに『SHINE』コールがはじまった。
もちろん亮太もそれに参加している;
あ~・・・せめて後ろに行きたい;
「亮太,ちょっとトイレ行ってくるわ;」
「はぁ!!?もう始まるぞ!!?」
「わりぃ。すぐ戻るからさ!」
俺はそそくさと出口に向かう。
とりあえずライブ会場を出て俺は一呼吸置いた。
どうせだから1本たばこ吸っとこう。
俺は近くにある灰皿を探すが見つからない。
さっき飲み物飲んでたとこにあるかな。
そう思って階段に向かう。
「山岸さん!!!」
階段を下りている途中で,男の声がした。
俺は無意識にそっちに振りかえった。
「はい!!」
答えたのは女性の声だ。姿は見えないけど。
「この曲の時は照明を青でいいんですよね!?」
「そうですね,バラードなので前の曲から変えるときはゆっくりと。」
「はい、わかりました。」
スタッフかな。
俺は向きを元に戻した。
あれ?
今の女の人の声・・・・