秘密の写真
指を絡めたり、甲をなぞったり。
その感覚のせいで、まともにカメラさえ見れない。
周りに気づかれるんじゃないか、カメラマンに本当は見えてるんじゃないか。
そんなことばかり気にしていた。
はい、終わりです、とカメラマンが声をかけると何事もなかったかのように、温もりは離れていった。
そして、悪魔のように囁く。
「写真、楽しみだね。顔真っ赤だったよ」
私はきっといつまでも、この温もりから逃れられない。
その感覚のせいで、まともにカメラさえ見れない。
周りに気づかれるんじゃないか、カメラマンに本当は見えてるんじゃないか。
そんなことばかり気にしていた。
はい、終わりです、とカメラマンが声をかけると何事もなかったかのように、温もりは離れていった。
そして、悪魔のように囁く。
「写真、楽しみだね。顔真っ赤だったよ」
私はきっといつまでも、この温もりから逃れられない。