LOVESICK
「なんで、うちのクラスは2日も続けて数学がないかな…私は毎日数学でもいいのに~…」
「ほお、笹原はそんなに俺の授業が受けたいのか~」
後ろから聞こえてきたのは紛れもない私が1番聞きたかった声だ
「涼くんっ!」
「そう思ってくれてるなら、テストも頑張ってくれると嬉しいんだけどな~」
「う…っ」
「なんで毎回毎回、担任の俺の数学だけ赤点とるかな~…次に赤点とったら 鈴也にチクんぞ~!」
「…ああ!もうすぐ授業始まっちゃう!じゃあね!涼くん!」
涼くんに手を振って隣にいた、晴ちゃんの手を掴んで逃げるように教室に向かった