LOVESICK



「なんで、うちのクラスは2日も続けて数学がないかな…私は毎日数学でもいいのに~…」

「ほお、笹原はそんなに俺の授業が受けたいのか~」


後ろから聞こえてきたのは紛れもない私が1番聞きたかった声だ


「涼くんっ!」

「そう思ってくれてるなら、テストも頑張ってくれると嬉しいんだけどな~」

「う…っ」

「なんで毎回毎回、担任の俺の数学だけ赤点とるかな~…次に赤点とったら 鈴也にチクんぞ~!」

「…ああ!もうすぐ授業始まっちゃう!じゃあね!涼くん!」


涼くんに手を振って隣にいた、晴ちゃんの手を掴んで逃げるように教室に向かった




< 4 / 13 >

この作品をシェア

pagetop