極上御曹司のイジワルな溺愛
第一章
残り物には福がある?
秋も半ば──
クラシカルとモダンが調和した気品感じる披露宴会場から窓の外を見れば、真っ赤に染まった色鮮やかな庭園の紅葉がゲストたちの目を楽しませていた。
気持ちよく晴れ上がった小春日和の今日、一組のカップルが永遠の愛を誓い祝福を受ける。
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ここ総合結婚式場【雅苑】は、今日も大勢の人で溢れていた。
ワンフロア貸切、プライベートガーデンやプライベートキッチンもある人気のバンケットで、今まさに結婚披露宴が始まろうとしている。
「皆様、お待たせいたしました。新郎新婦、ご入場の準備が整ったようでございます。温かい笑顔と拍手で、お迎え下さい」
歓談中だったゲストたちが一斉に静まり、その時を待つ。
「どうぞ、後方の扉にご注目下さい。それでは、新郎新婦ご入場です!」
この言葉が合図になり新郎新婦が自ら選んだ爽やかでロマンチックな洋楽が流れると、会場内の雰囲気が一気に熱気に包まれた。
ドアがゆっくりと開き、新郎新婦が並んでお辞儀をする。
「新郎さま新婦さま、お二人おそろいでございます。どうぞ、より一層の祝福をお願いいたします」
BGMの音が大きくなり、会場内は拍手とお祝いの言葉で溢れた。
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