極上御曹司のイジワルな溺愛
早起きは三文の徳?
翌朝目を覚ますと、見慣れない光景に慌てて起き上がる。
いつもの布団とは違う軽くて柔らかい羽毛布団に包まれている自分を見て、ここが会長の豪邸だと思い出した。
それにしても、よく眠れた──
普段とは明らかに違う体の軽さに驚いてしまう。
さすがは高級羽毛布団に高級ベッド。私が使っている、薄っぺらい布団とは大違いだ。
両腕を高く挙げ背を伸ばすとベッドから降り、カーテンを開ける。
「今日もいい天気」
仕事は休み。今日の予定はウィークリーマンションからの引っ越しに、時間があればMC用のスーツを新調しようと思っている。
スキニージーンズにニットを着ると緩めのパーマがかかった肩まで伸びた髪をひとつに纏め、お気に入りのバレッタを付け一階へと下りた。