ETERNAL CHILDREN 2 ~静かな夜明け~

 部屋に戻って、すぐに寝間着に着替えて横になった。
 明かりは消さずに目を閉じた。
 普段から眠れなかったのに、体調が悪いせいか目を閉じたら程なく眠りについた。
 だが、不思議な眠りだった。
 浅い眠りと深い眠りをうつらうつらと繰り返し、気がつけば、眠っているのに半分覚醒しているといった奇妙な状態になった。
 その証拠に、意識はあるが身体だけが動かない。
 横たわる身体にのしかかる影。
 肩から下が重苦しい。
 押し退けようと思っても、腕を上げることさえできない。
 甦る倉庫での出来事。
 嫌だ。
 気持ち悪い。
 なぜ身体が動かないのか。
 のしかかる影は、重く、冷たく、身体から体温を奪っていく。

 寒い。
 凍えそうなほど。

 寒くて寒くて、たまらない――





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