ETERNAL CHILDREN 2 ~静かな夜明け~
9 恐怖
悪夢を見た。
身体を貫く熱い欲望。
突き上げられる感触。
自分の身体はそれを知っている。
目を開けて、自分に覆い被さる人物を見て驚く。
幼さの残る、少年の顔。
欲望に満ちた眼差しが、自分を見ていた。
今の自分を、十四のフジオミが犯している。
それなのに、今の自分は拒むどころか足をフジオミの腰に絡め、腕を頸に絡めている。
信じられなかった。
セックスで快感を得たことのない自分が、それを喜んで迎え入れているなんて。
快感を感じたこともないくせに、夢の中の自分はあげたこともない淫らな声で啼いている。
こんなことは有り得ない。
フジオミの律動が早くなるとともに、自分の声も大きくなる。
耳を塞ぎたかった。
気持ちが悪い。
自分の身体なのに、誰かに操られているかのように、フジオミに縋り付いている自分。
揺さぶらないで。
こんなのは、自分じゃない。
助けて、誰か――