ひとつ、ベッドの中
「ねーねー凌ちゃん」

「んー?」

「あたしが横で寝てて変な気起きない?」

「変な気?」

「あたしだってさ、一応女の子だし」

「ははは。自分でそういうこと言うかー」


声の振動が、胸を通して響く。



「詩織はそんなんじゃないだろ」


いつものように、頭をふわふわと撫でられる。

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