ひとつ、ベッドの中
頭が真っ白になった。



どうしてそんなこと―…




「宏太の気持ち前から知ってる。相談されてた」

「……」

「宏太、すげぇいいやつだぞ」




やだ。

やめてよ。



「だから付き合えよ」



そんなこと言わないで――






「……詩織…



…そろそろ俺から卒業しろ……」







あたしを抱き締めながらそんなこと言うなんて。


凌ちゃんは、残酷だ。



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