ひとつ、ベッドの中
唇をそっとなぞる。


間違いが起きてもいい。

彼女さんには黙ってるから。


そう思っていたのに。


キスしてくれたことなんて、一度だってなかった。


所詮、あたしは妹以外の何ものでもなかった。


偽物の、妹。

だから永遠じゃない。


偽物は、いつか捨てられる……


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