ひとつ、ベッドの中
この扉1枚隔てた向こうで何が行われているかなんて。


子供じゃないあたしにはわかりすぎて。


「……」


どうすることもできなくて、その場に立ち尽くす。


凌ちゃんには彼女がいるのに、こういう事態を想定しなかったあたしは馬鹿だ。

だけど一度だって、こんな場面なかった。


凌ちゃんはモテるから、今の彼女さんがハジメテじゃないことくらい知ってる。


だけど――……


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