ひとつ、ベッドの中
「…―ンッ……あっ…」


昇りつめたような彼女さんの声が。


あたしの頭の真ん中を貫いて。


「香…澄ぃっ…」


息切れしそうな声で彼女さんの名前を呼ぶ凌ちゃんが……



あたしの心臓を、わしづかみにする。


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