ひとつ、ベッドの中

学校での凌ちゃんは、何も変わらなかった。


あたしと宏太君を冷やかしてくることもあれば、香澄さんと校内で逢引をしたり。



あの凌ちゃんの行動の意味を考える間もないほど、特別な関わりを持つこともなく。


あたしの時間は宏太君とで埋め尽くされていった。



気がかりがあるとすれば、凌ちゃんとの夜のこと。


香澄さんが話しているかも分からない。


とにかくモヤモヤして仕方ない。


宏太君に秘密を作っているようで苦しかった。


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