ひとつ、ベッドの中
凌ちゃんはあたしの気持ちを知っていたはず。


凌ちゃんがあたしに言ったことが本当なら、どうしてあたしを突き放す必要があったんだろう……。



凌ちゃんの本当の気持ちが知りたい。





だけど。



あれ以来凌ちゃんからは何のアクションもなく、あたしとの距離は広がっていくだけ。


…やっぱりあれは、口から咄嗟に出たデマカセだったのかもしれない。






「河村先輩、今日も休みだね…」


空席を一つ見ながら千紗が言う。


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