ひとつ、ベッドの中
最近凌ちゃんは、早退、欠席が目立っている。

きょうもぽっかり空いた凌ちゃんの席。



香澄さんや宏太君、それからあたしとも……

顔を合わせたくないのかもしれない。



一人暮らしだから、病気で倒れていやしないかと心配にもなった。


だけど、どこかに出かけていく凌ちゃんを見かけた。


無事が確認できただけで良かった。


まだ何を話していいかもわからず、ただその背中を見送るだけだった。


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