ひとつ、ベッドの中
「俺達だからこそ作れる、温かい家庭があるはずだ」


突然すぎて驚いたけど


「近い将来、俺と結婚してくれるか?」


あれだけの長い時間、わかりあってきたあたし達だから。




「あたしなんかで、いいの?」

「詩織じゃなきゃ、駄目なんだ」



あたしも、凌ちゃんじゃなきゃダメだから。




「はい。お願いします」



凌ちゃんの手をきつく握り返した。



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