ひとつ、ベッドの中

「凌ちゃん起きて!凌ちゃん…っ!」


布団にくるまった凌ちゃんの体をゆする。


「――ん――……」


反応の悪い体は、生返事を繰り返すばかり。


「今日は早く起きるって言ったでしょ!?」


もうかれこれ15分はこんな状態だ。


「……あと5分だけ」


そう言う凌ちゃんは、瞳も開けずに更に布団を頭まで被った。

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