ひとつ、ベッドの中
…って。

凌ちゃんの彼女でもないのに、なんで言い訳してるんだろう。

自惚れているみたいで恥ずかしい。


「それにしては随分嬉しそうだね」

「そんなこと……ないよ…」


正直、嬉しかった。


別に、阿部君があたしに気があるかもなんて図々しいこと考えてるわけじゃない。


クラスでは空気みたいに存在してる、こんなあたしに声を掛けてくれた…って。

そんなレベルなの。

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