天堂と十六夜
海の底
いったい、何があるのか
十六夜が落ちていった崖の近くという言葉に違和感を覚えた
「総大将、行きましょう!」
既に準備が整っている十夜は大太刀を担いで庭で待っている
「おぉ。何があるか分からねぇ、気ぃ引き締めろ、行くぞ!」
空を飛んであの崖まで行き、その辺りを半周ほど廻ってみると確かに多大な妖力を感じるし何より目印が
「ここ、か」
荒波に消されることなく海の中から赤い光が点滅している
「念のため誰か残れ、行くぞ!」
「おぉ!」
「今行くから待っとけよー!」
何があるのか、妖怪がどれだけ居るのか分からない。覚悟を決めて点滅する赤い光の中へと入って行った
赤い光は海底に大きくはいった亀裂から放たれていてその中へ進むとそこは火山があり溶岩が溢れ出ていて、まさに地獄だった