天堂と十六夜
「暑ぃ…確かに妖力は感じる何もねぇ」
「っ…総大将!」
気配を感じた十夜が身構えると黒い妖力とともに百鬼の周りを無数の妖怪が囲った。百鬼たちからはその多さに恐れた声があがる
「おい、十六夜は」
『十六夜よりも自分の心配をしたらどうだ。まぁ、すぐに十六夜と同じように冥土に送ってやるが』
地に反響した声に頭が痛くなる。その痛みに顔をしかめると妖怪から嘲笑う声が聞こえた
『わざわざ我らの言う通りにお出ましか』
「お前らが来ねぇから来たんじゃ。冥土、じゃと?てめぇ、十六夜をっ…」
『ははは、答える義理は無い、どの道貴様らは死ぬのだ』
一触即発な状態が続き、痺れを切らした百鬼が始めに仕掛けた