天堂と十六夜
「何やってんだよ!…お前らは負傷した奴ら担げ!一旦、退くぞ!」
続いて入って来た百鬼たちに負傷した百鬼を担ぐように指示した獅蛇は血だらけの天堂を担いで亀裂へ飛び上がる
『させるものかっ』
斬撃が飛んでくるなかなんとか逃げ切った獅蛇たちは百鬼たちを担いで本家まで急いだ
「おい手当て急げ!…百鬼は任せた。神楽、前鬼、十史郎天堂の手当て手伝え」
手際よく役割を与えて夫婦の居室へと天堂を運ぶ
「ひでぇやられ様だ」
着流しを開くと傷だらけの身体
目もあてられない状態に神楽は涙が流れてきたが獅蛇に叱咤されて何とか手を動かした
「百鬼夜行の姉御と言われてるお前が泣くか?」
「うるさいね…」
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「終わったー」