天堂と十六夜
「総大将、実は気になったことがあって」
十史郎が前方を飛んでいる天堂の隣にやって来て口を開いた
「ん?」
「海の上からも赤い光が点滅しているのが分かりましたよね?実は亀裂に入った時、同じように赤く点滅している突起物があったんです。共鳴してるみたいじゃないですか?」
「んん…そこを叩けば妖怪は次々現れなくなる、か」
「恐らく…しかしその突起物はかなり奥にありましたから総大将だけでも辿り着ければ…もしかしたらそこに十六夜様が…」
「そうじゃな、着いたら教えてくれ」
「なら、雑魚たちはアタシらに任せな」
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「十史郎、案内してくれ」
「はい」
十史郎が案内しようとした時見計らったようにまた無数の妖怪が現れた