天堂と十六夜
その内容に驚いている面々だが一番驚いているのはやはり十夜
「んなことある訳ねぇ!十六夜様は『何すんじゃー!』とか鼻で笑ったりとかしねぇ!」
「あんたは見てないから言えるんだい。十六夜様帰って来たら確かめな」
疲れたから寝る、と自室に向かう神楽と未だに納得出来ない十夜は呆然としていた
「総大将、おはようございます」
縁側に膝をついて障子を開けるとぐっすり寝ていて安心した。百鬼夜行を中止したが何日も空けると駄目だ。ゆっくり休んで精神的にも調えてほしい
「ん"…神楽…?」
「よく眠れましたか?」
「あんまり…」
はっと起き上がり十六夜が居ないことに落胆したのかまた布団に顔を埋めた。神楽と十夜は苦笑いしながら食事出来てますよ、と総大将と大広間へ向かうとき十六夜が帰って来た
「十六夜…」
「十六夜様!」
寝乱れている天堂を見て一言
「今起きたのか?だらしねぇ…」
「十六夜様っ」
十六夜の態度と口調に驚いている十夜に一言
「んだよ、何か用かよ」