天堂と十六夜
「最近おかしかったな?」
「……何が?」
敷いている布団の上に二人座って今までのことについて話していた
「最近…態度とか口調とか荒々しかった。そうじゃな…獅蛇みたいじゃった」
「何だ、そっちか…」
俯いてそう言った十六夜に不信感……問い詰めるとだいぶ渋っていたが口を開いた
「実は…私と獅蛇、この前一緒に行動してたの。その時にある妖怪に会って私と獅蛇の姿や能力を入れかえられちゃって…それで『私が何とかするから本家の皆に心配かけないように帰って、姿は私だから…』って伝えたんだけどその様子は駄目だったみたいね…」
そういうことか、と額に手を当てた天堂の頭を撫でる十六夜
「最初おかしいと思ったのは十六夜に後ろから抱き着いた時じゃ。十六夜なら絶対しねぇ、肘で頬を殴られたし、『変態とか呆けたとか、だらしねぇ』とか…本気で辛かった」
「ごめんなさいね…」
鼻を鳴らす天堂が本当に可哀想なことしたな、と反省した十六夜は天堂をそっと抱き寄せた