天堂と十六夜
天堂は出ていった頃の態勢と変わらずぐっすり寝ていた。それに微笑んで十六夜は二人の布団の隣に敷いてある小さな布団に桜李を起こさないように寝かせた
毎夜、夜泣きに悩まされるがこのあどけない寝顔を見れば疲れなど吹っ飛ぶ
愛おしい…
夏だが冷やさないように腹に薄い掛けものをかけて十六夜も天堂の隣に寝転んだ
途端に天堂は寝返りをうち、十六夜を腕の中に閉じ込める。十六夜は起きているのかと思い天堂を見るがぐっすり寝ていた
寝顔と腕に包まれた安心感に癒されてすぐに眠りについた
そして昼頃、天堂は用事があり一人で出かけていた
布団でぐずっている桜李を抱っこすると十六夜の胸を触っているため十六夜は着流しを肌蹴させるとすぐに乳を飲み始めた
「よく飲んで大きくなってね」
飲み終わったのか胸から口を離した桜李の背中を叩いてげっぷさせて、布団に寝かせるとすぐ眠った
しばらく団扇で風をおくっていたのだが十六夜も眠たくなり桜李の隣に寝転ぶと夜泣きもあってかすぐに眠り始めた
「帰ったぜ~」
夕方、障子をすっと開けて入ってきたのは帰って来た天堂。そして二人で寝ているのを見て笑った天堂はそのまま障子を閉めて縁側に座り、煙管を取り出して煙をふかした
そっくりじゃな…
「ん"ー…ふえっ……」
桜李の泣き声が聞こえた天堂はゆっくり入り、どうしたのかと調べると襁褓が濡れていたため天堂は代えていた。すると十六夜が起きた