天堂と十六夜

桜李、大活躍




「桜ちゃん、異界に行ってみようか?」


十六夜の腕に抱かれている桜李は十六夜の問いにふにゃっと笑った




天堂は百鬼夜行で疲れているため朝から出掛けよう、と計画していた


もちろんそれを言わなければ怒られてしまうだろう。桜李はあの天堂と十六夜の間に生まれた"奇跡の子"



天堂の座を狙う輩も多く、あとを絶たない


そしてこれが、桜李の初めてのお出掛けだ


起きたら聞いてみよう、と乳をあげたりして起きるのを待っていた










「ねえ、明日桜ちゃんと異界に行ってみてもいい?」



しばらくして起きて来た天堂に聞いた十六夜



「構わねぇぞ…大丈夫か?たまには息抜きしてきたらどうだ」



毎日の子育てで疲れているであろう自分を気遣ってくれて嬉しいがそれだけで充分だ



「桜ちゃんと出かけたいの…でもありがとう、気遣ってくれて…」


そう言って桜李を抱いたまま天堂の肩に頭を乗せた十六夜。そんな十六夜の肩を抱いた天堂は微笑む



「いつでも言えよ、疲れたら休め」



その言葉に十六夜も微笑んで頷いた









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