天堂と十六夜



「あのっ、何かお探しでしょうか…?」


「あ……この子の遊べるものを」


「はい!少々お待ちください!」



十六夜の注文を聞くと店内を歩いて遊べそうな玩具をいくつか持って来た


風車、達磨、つみき、小さいでんでん太鼓…などいろいろ



「これくらいでしょうかね…」


「ありがとうございます…桜ちゃん、どれがいいかな?」


店主から受け取り、顔の前に持っていくとでんでん太鼓に興味を示したため十六夜が回して音を鳴らすと桜李はでんでん太鼓を持った


十六夜がしていたように回すと目をきらきらさせて笑った。どうやらこれが気に入ったようだ



「これにしよっか…これをお願いします」


十六夜は銭を渡して店主に礼を告げて店を出た



桜李はでんでん太鼓を回しては笑っていて十六夜もそんな桜李に癒され、子育ての疲れなど無くなっていた







………そんな上機嫌で桜李の初めてのお出掛けは終わった







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