天堂と十六夜
十六夜争奪戦
天堂は相変わらず十六夜の膝枕が大好きで縁側に寝転んでいた
「は~あ、気持ちいいな」
温かい日を浴びて気持ちよさそうにあくびをする天堂の頭を撫でている十六夜
「本当…寝ていいですよ」
「おぉ」
昼寝なら自室で寝てほしいが膝枕が大好きだと知っているからそれを拒まずに膝を貸す。天堂だけでなく十六夜も膝枕をしてあげるのが好きだ
「…」
身体を折り曲げて唇を額に落とすと天堂ははにかんだ。時々口づけの後、照れたようにはにかむ天堂が可愛い
だが目と目が合えば口づけ……重症だ
頭を撫でてくれている反対の手を取って繋いだ。見上げて微笑むと十六夜も微笑んでくれ、お互いこの上ない幸せを感じていた
が…………
「?…って!」
繋いだ十六夜の手に幸せを感じてうとうとした頃、二人の手以外にも手が…繋いだ手が離れたと思ったら強い衝撃が襲って縁側から庭へと落ちてしまった
「んだよっ」
何が起きたか分からないまま十六夜の方を見る
「なっ!」