天堂と十六夜



「言ってみよう、『遊んでほしい』って。お父さんは普段から構ってくれるけどもっと遊びたいって」


「うん…おれもとうちゃんとかあちゃん、同じくらい好き」




「悪かったな、桜李」


「っ、とうちゃん…帰ってきてたの?」



十六夜は居るのが分かっていたみたいでにこにこしている。桜李を天堂に向けた


「とうちゃん、……その、…」


恥ずかしいみたいで十六夜を見たりもじもじしている。背中をとんとんされて桜李は緊張が緩み口を開いた


「その、…ときどきでいいからあそんでほしいんだ、」


それを聞いた天堂は笑って桜李の頭を撫でて頷いた



「そうじゃな…何する?」


「え、今あそんでくれるの?」



頷いた天堂に桜李は顔を輝かせて天堂の腕を引っ張り部屋を出て行った



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