天堂と十六夜
「散歩してたらな、偶然見つけた」
十六夜も寝転がり、さわさわと風に揺れている花や若葉の音を聞きながら目を閉じる
すると突然、目を閉じていたのだが影になったのが分かり目を開けると目の前に天堂の顔があった
「!…びっくりした」
ゆっくり息を吐いた十六夜の頬を撫でる天堂
「隙だらけだぜ?だから可愛いんだけどよ」
「…隙、ですか?」
「おぉ、十六夜はワシの前では隙だらけじゃ」
そうかな、と首を傾げたらいきなり口づけをされた
どんどん深くなっていくそれに十六夜はうっとりし始めた
「十六夜…」
下唇を挟むように離れていった天堂が甘えているように見えて十六夜は天堂の頭を胸に抱え込んだ