天堂と十六夜



十六夜の膝枕にあやかり、縁側で昼の日差しを浴びている総大将、天堂


十六夜は最近になって気づいたことがある


天堂は膝枕を好む、ということだった



十六夜限定だが…



「……なぁ、」



片目を開けて十六夜を見上げる天堂の表情はまどろんでいて可愛く見えた十六夜は微笑んで天堂の頭を撫でた



「はい」



「…子供、欲しくねぇか」



天堂の少し窺うような声と視線に頭を撫でていた十六夜の手が止まった







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