天堂と十六夜
天堂もされるがままになり十六夜に体重をかけた
疲れている天堂に労りの声をかける
「毎日お疲れさまです…」
抱え込んだ頭に頬を寄せて頭を撫でると天堂の笑い声が聞こえた
「前にも言ったが十六夜を抱けば疲れなんか吹っ飛ぶぞ?」
恥ずかし気もなく言い切った天堂に逆に赤くなった十六夜
「もぅ…」
恥ずかしがる十六夜が可愛い…
天堂は上から退いて隣に寝転がり、腕のなかに十六夜をおさめて十六夜のさらさらの髪を撫でる
「十六夜と、夫婦になれてよかった」
十六夜はさらに天堂にすり寄って胸に頬擦りをした
「私も………明日異界に行ってもよろしいですか?」
「何か欲しいものがあるのか?」
そう言えば祝言をあげる前に鈴の耳飾りを贈っただけ。だがそれを欠かさず着けてくれている十六夜